東日本大震災支援
2013.08.20
お寺で学ぶコミュニケーション・スキルアップ講座 開催!
「がんばろう!石巻」という大看板を、テレビ中継などで目にしたことはないでしょうか。焼香台が設置され、今も訪れる人が絶えないこの場所の程近く、宮城県石巻市門脇地区にある浄土宗西光寺を会場として、全青協では8月5日、「コミュニケーション・スキルアップ講座」を開催しました。
西光寺は震災以降、遺族のための法要や分かち合いの会を催すなど、自ら被災しながらも地域の方のための活動を続けています。
会場となる本堂には、女性を中心に15人ほどの方が集いました。講座のねらいは、会話のスキルを磨くことだけではありません。震災から2年半が経過しようとしているいま、自身のこころの状態を客観的に見つめ、周囲の方と想いを共有するための方途を学んでいただこうというものです。
初めは緊張していた様子の参加者も、ペアを組んでの自己紹介、そして逆に相手のことを周囲の人に紹介する「他己紹介」などさまざまなワークを行なっていくうちに、お互いを知ることができた安心感からか、だんだんと笑顔になってきました。また「ケンカにならないお願いの仕方」や、自分も相手も尊重するコミュニケーションの手法「アサーション」の説明を、参加者は真剣な眼差しで聞き入っていました。
「友だちをつくりたくて参加した」という声も聞かれた今回の講座では、終了後の茶話会にて参加者同士、おしゃべりに花を咲かせていました。
前を向こう、という掛け声は、辛い経験をした方にとってまだ見果てぬ目標に聞こえるのかもしれません。コミュニケーションのコツをお伝えすることで、せめて、こころの内を周囲の人と分かち合うための一助としていただければと思います。
※本講座は、被災地のみならず、会場や受講される方に合わせた形での出張開催が可能です。
お問い合わせは全青協03-3541-6725まで。