東日本大震災支援
2014.01.15
子どものクリスマスお楽しみ会 開催!
子どもにとって待ち遠しいイベントはいろいろありますが、何と言ってもワクワクするのは「クリスマス」ではないでしょうか。12月25日、宮城県石巻市の万石浦小学校の放課後児童クラブにて、全青協と地元、渡波地区の振興協議会が協働して、子どものためのクリスマス会を開催しました。
当日、集会所には80人もの子どもたちが集い、目をキラキラとさせながらその開始を待っていました。作務衣姿のスタッフを「お坊さんだ~」と指差す子どもたち。作務衣のまま赤と白のサンタクロースの衣装を身に着け、白いひげをつけると「えっ、大丈夫なの??」と子どもたちから驚きの声があがります。
こうして変身した「お坊サンタ」は、用意したスクリーンに紙芝居を映し出した「デジタル紙芝居」を子どもたちに披露しました。演題は「小僧さんの地獄めぐり」。「じごく」や「おばけ」に興味津々の子どもたちは、時折「キャー」と悲鳴を上げながら、紙芝居を真剣なまなざしで鑑賞していました。
目を覆いながらも、ちらり、と指を開いて見ている子どもたちのかわいらしい姿に、スタッフも頬が緩みます。「じごくに行かないように、お父さんお母さん、ご家族の言うことをよく聞いて、よい子でいましょうね」という言葉かけに、子どもたちは元気よく返事をしていました。
その後もスタッフの先導で歌を一緒に歌ったり、ビンゴ大会を楽しんだりと、徐々に集まってきたお父さん、お母さんたちと一緒に、子どもたちは終始にぎやかなひとときを過ごしました。
ここにいる子どもたちの中には仮設住宅に入居している子どもも多く、現地の雇用環境が厳しい中、懸命に仕事をする保護者の姿を日々見つめています。家族旅行などのレジャーはしばしお預け、というご家庭も少なくないことでしょう。「またきてね~」、「またくるよ~」と笑顔で呼びかけあいながら、スタッフは後ろ髪を引かれる思いで会場を後にしたのでした。