東日本大震災支援

2015.03.18

被災地の子どもたち―外から見えてこない現状とは?

東日本大震災から4度目の春がやってきました。被災地以外での震災関係の報道は、いまやかなり減ってきています。暮らしはすっかり落ち着いているのだろう、復興は順調に進んでいるのだろうと思われる方も、多いのではないでしょうか。しかし、現地で地元の方の話を聞くとまた違った様相が見えてきます。

「最近では離婚して母子家庭となる家が増えている。家庭内暴力が多い」「求人があっても中高年や女性が働ける場が少なく、失業中の家庭が目立つ」「片親や共働きの家庭が急増しているので学童保育がパンク寸前に」......。

全青協が実施している高校生のための奨学基金「あおぞら奨学基金」で奨学生の募集をする際にも、状況は改善されてきているのではという予想に反して、年々、生活困窮状況にあるご家庭が増えています。多くの支援団体でも、寄付金が集まりづらくなっていることから、活動を縮小して支援の募集を打ち切り始めています。被災地の方の声はなかなか届かないのです。

全青協では、今後もできる限り支援活動を続けて行きたいと考えています。定期的に仮設住宅などでハーブティーサロンを開くほか、地元の学童クラブや保育所などで子ども会を開き、子どもたちに笑顔のひとときを提供する予定です。

昨年末にも、浄土宗の有志のお坊さんにご協力いただき、恒例のクリスマス会を開催しました。参加した子どもたちは80人ほど。わたあめ作りを楽しみ、ゲームに歓声を上げる子どもたちは、笑顔の裏でさまざまな家庭の事情を抱えています。

どうか、被災地の子どもたちに想いを馳せてください。そしてまわりの方にも、その想いをつなげていただければと願います。

※ご寄付や奨学基金に関するお問合せは、

〈全青協事務局〉03―3541―6725まで。

子どもの夏まつり in 石巻市児童クラブ 開催! 子ども〝大縁日〟開催! --被災地域の笑顔のために-- 
前のページヘ 活動しようのトップへ