寺子屋指導者研修会
2017.02.02
指導者研修会「子ども食堂の作り方」開催!
12月9日、全青協では「はちおうじ子ども食堂」(東京都八王子市)を開設している浄土真宗延立寺住職の松本智量さんと大学生スタッフお2人を講師に迎え、お寺と地域社会の協働による「子ども食堂」の作り方についてお話をいただきました。
子ども食堂とは、孤食や貧困家庭の子どもたちが、家庭的雰囲気のなかで食事ができる場所のことです。「はちおうじ子ども食堂」は2年前に開設されました。
講座では、運営についての具体的な説明がなされました。当初はカレーのみだった献立ですが、主婦や栄養士などのボランティアによって、各月、さまざまなメニューを子どもたちに提供できるようになったそうです。食事のあとには、工作や勉強をしたり、季節に応じたイベントを企画したりしているとのことでした。
「どのようなことを意識してお子さんと接していますか」という問いに、学生スタッフは、「子どもの個性を、そのまま受け入れる覚悟が必要だと思います。こうであるべきということではなく、子どもの声に耳を傾け、想いを共有しながら応えていくことが、信頼関係につながっていくのだと思います」と語りました。
松本さんは、子ども食堂の開設を検討される方に向けて「〝願う〟場所に、必ず人も能力も集まります。自分自身ですべてを管理・統制しようするのではなく、お互いの能力を尊重し合いながら作りあげていくことが大切です。まずは、始めてみようと思うこと。そしてつながりを大切に思うときに、かならず良いものが生まれます」というメッセージを投げかけました。
子どもがありのままで喜びを感じられる場所、そしてつながりを感じてほっとできる場所が少しでも増えていけばと、心から願うばかりです。(増)