正力松太郎賞

2016.07.07

第40回正力松太郎賞の受賞者が決定いたしました!!

昨年9月から12月まで公募いたしました「第40回正力松太郎賞」の受賞者が、3月29日に開催された選考委員会にて決定いたしました。

今回は、本賞2件、青年奨励賞1件、40回を記念しての特別賞であります児童教化功労賞には6件が授賞となりました。
青少幼年を取り巻くさまざまな社会問題が取り沙汰されている昨今、青少幼年とともに、ひたむきに仏教の示す生活を歩んでいる活動者を広く紹介することは、教育や保育の現場に一つの指針を示すことにもつながります。
地道なご活動の中で子どもたちを育み、その心に仏教の種をまいてこられた受賞者に敬意を表するとともに、ひとりでも多くの仏教者が後に続くことを願ってやみません。

正力松太郎賞 本賞

「五位堂安養日曜学校」(代表中村勝胤さん・浄土宗寳樹寺住職・奈良県)

五位堂安養日曜学校は、1947年の設立以来、約70年もの間、浄土宗寳樹寺の先々代から現住職へと三代にわたって、地域の子どもたちの心身の健やかな成長を念願として日曜学校の活動を行ってきました。
現在では、住職の中村勝胤さんが活動の中心となり、花まつりやお地蔵さんの縁日など仏教行事にあわせた集いを月に一度行うほか、子どもたちが本堂で自由に本を読んだり、本の貸し出しを受けたりすることのできる「子ども文庫」を毎週水曜日に開催しています。「子ども文庫」では住職自らが輪の中心に入って子どもたちと遊びながら、放課後の子どもたちが安心して過ごせる憩いの場所を提供しています。

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袴田俊英さん(曹洞宗月宗寺住職・秋田県)

袴田俊英さんは、地元の秋田県藤里町において、自死者が多い町の現状を改善したいと、2000年に地域住民や関係団体と共に自死防止活動団体「心といのちを考える会」を設立、初代会長として精力的に活動してきました。
自死の原因は孤立にあるのではないかという考えから、地域で新たなつながりを生み出す場としてコーヒーサロン「よってたもれ」を開設し、毎週、サロン活動を行ってきました。その後、自殺率が全国でワーストだった秋田県はこうした取り組みをモデル事業として県内に波及させて、昨今では自死者を半減させることに成功。袴田さんらの取り組みは各地で大きな成果をあげています。

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正力松太郎賞 青年奨励賞

久間泰弘さん(曹洞宗龍徳寺住職・福島県)

青年奨励賞に選出された久間泰弘さんは、全青協が主催する「青少年電話相談講座」の第一期修了者であり、以来、十年余にわたってこころの相談窓口の開設に尽力してきました。曹洞宗青年会会長を務めていた折には、宗内においても青年僧侶による電話相談「観世ふぉん」を開設しています。

また、東日本大震災発生以降は、自ら被災地の避難所や仮設住宅を回り、お茶を飲みながら傾聴する「行茶」活動を行うほか、被災地の子どもたちのこころのケアを目的に「チャイルドラインふくしま」の設立メンバーとして関わり、多くの子どもたちの苦しみや悲しみに寄り添う活動を継続して行っています。

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正力松太郎賞 児童教化功労賞

薬師寺青少年の為の寺子屋

法相宗大本山薬師寺において、夏休みに40年以上に亘り開催されている青少年の為の寺子屋活動。小・中学生や20代の若者を対象としている。食作法や礼儀作法などお寺での厳しい生活体験を行うことで、日々の生活を見つめなおすことを目的としている。また、集団生活の中で仲間の気持ちを理解し、互いに助け合いながら、互いに生かし生かされる存在であることを子どもたちや若者が学ぶ機会としている。

総本山知恩院おてつぎ運動本部 サラナ親子教室

「サラナ親子教室」は、50年にも亘り多世代を対象に実施されてきた浄土宗総本山知恩院の「おてつぎ運動」の一環として、約20年前から行われている。主に乳幼児と保護者を対象にカリキュラムを行い、ほとけさまの御前で心安らぐひとときを過ごしてもらうこの活動は、開始以来多くの親子に親しまれてきた。また、より多くの寺院等でも開催されることを願い、インストラクターの養成にも注力している。

一絃須磨琴保存会

兵庫県の無形文化財である一絃須磨琴を保存・継承し、多くの人にその素晴らしさを伝えようと、1965年、真言宗須磨寺派大本山須磨寺の提唱で保存会が設立された。以後、多くの場所で演奏活動を展開。阪神・淡路大震災の折には、「兵庫・神戸復興讃歌」演奏により、被災者の支援に努めた。また、次代を担う子どもたちにその心を伝えようと、地元の小・中学校等にて、須磨琴教室と礼儀作法の指導を行っている。

金峯山青年僧の会 三日ぼうず体験

金峯山青年僧の会は、金峯山修験本宗の青年僧が中心となり、仏法の興隆と会員相互の研鑽、青少年育成を目的に長年に亘り活動を行ってきた。その活動の一つである「三日ぼうず体験」では、止観行・写経・写仏・護摩修行など多くの修行体験を通じて、心身の鍛練と親子の絆を結ぶことを目的とした夏期合宿が開催されている。吉野の深い自然の中で、子どもたちの仏性を開発する貴重な機会を提供している。

曹洞宗青少年書道展

書道を通じて多くの青少年の宗教的情操教育に寄与し、資質向上に努めようと、曹洞宗では50年もの長きに亘り青少年のための書道展を開催してきた。親子2代、あるいは3代での応募者を迎えながら、平成28年には50回目の節目の年を迎える。毎年子どもの教化にふさわしいテーマを掲げながら、課題を通じて豊かで温かい心を育むことを念願としている。作品は両大本山をはじめ、広く展示されている。

龍谷大学学友会宗教局

龍谷大学の建学の精神である浄土真宗の教えを実践し、普及・浸透させることを目的とした学生自主活動団体。所属する宗教教育部や各サークルが一丸となり、キャンパスや各寺院を巡回しての日曜学校活動を実施したり、広く学生の心の教化をはかるための催事を開催したりと精力的な活動を行っている。青少年への教化を行いながら、若者自身が活動を通じて研鑽と伝道を実践している。

 

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