正力松太郎賞

2000.06.07

第24回正力松太郎賞 受賞者が決定いたしました!!

第24回正力松太郎賞の表彰式は、2000年6月8日に、東京・上野の松坂屋にて行われました。

正力松太郎賞 本賞

【個人の部】
摩尼和夫(まに・かずお)師(高野山真言宗歓成院住職/神奈川県横浜市)

飢餓に苦しむカンボジア国民の惨状に心を痛めた師は、同じ仏教徒として何かできることはないかと考え、1979年にカンボジア難民救援活動を提唱し、募金活動を始める。翌年より3年間に渡り責任者として現地をたびたび訪れ、救援活動に携わる。一番被害を受けている子どもたちの心を癒すために、仏教者として「顔の見える援助を」と、幼稚園の先生や友人と共にキャンプを訪れ、音楽や人形劇、パネルシアターなど、子どもたちとの交流を中心にした活動を行っている。 以来、アジアの仏教国(スリランカ・ミャンマー・ベトナムなど)を中心に、教育の現場や寺院を訪れて交流を図り、相互理解と友好に努めている。 「与えるだけではなく、どこへ行っても教えられる体験があるんです。だから続けられます」と摩尼師は語る。

【団体の部】
法圓寺同朋の会(ほうえんじどうぼうのかい)代表・梨本哲哉(なしもと・てつや)師
(真宗仏光寺派法圓寺住職/新潟県弥彦村)

先代住職の梨本哲雄師が、戦後の荒廃した世相にあって、幼少年期の宗教的情操教育の必要性を痛感し、幼児・児童を対象とした日曜学校とボーイスカウト団を結成し、活動を始めた。しかし、子どもたちが青年期に達すると宗教にふれる場が失われることを実感し、幼児から熟年まで各年齢層に応じた会組織をつくることを決意し、1975年に法圓寺同朋の会を発足させた。各年齢ごとに9つの団体を作り、お勤め・法話・座談会を基本にさまざまな活動を始め、地域全体にその輪が広がる。息子の梨本哲哉師が住職と同時に代表を引き継ぎ、現在に至る。
「豊かな発想の子どもたちに接することが一番の励みです」と語る哲哉師。今後、子どもたち中心の「かえるの会」の保護者会を設立し、育児や教育の問題に答えていきたいという。

第25回正力松太郎賞 受賞者が決定しました!!
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