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ぴっぱら国際児童基金
2017.04.09
17年目を迎えた「ぴっぱら国際児童基金」の活動 一人でも多くの子どもに教育の機会を!
◆国際ボランティア年にちなんで
全青協が日仏婦と共に「ぴっぱら国際児童基金」を2001年に設立してから早17年が経ちます。2001年は国連加盟国が満場一致で採択した「国際ボランティア年」でした。世界は21世紀に入り、東西冷戦の時代から、戦争のない人道的なグローバル社会へと歩を進めたのでした。
この年から私たち仏教2団体は、インドのカルカッタ、ベナレス、ラダックにて、貧困層や被差別層の子どもたちを対象に、教育、福祉、医療の三つの柱を中心として今最も必要とされる支援を行ってきました。奨学金の支給、学校校舎の建設運営、病院クリニックの設置運営、難病の子どもたちの手術支援、母子を対象とした職業訓練、日曜学校の運営など、その活動は多岐にわたっています。
本年7月には、ベナレスの郊外にあるサルナート(鹿野苑)のダルマチャクラ・スクールに、仏教系団体「水月会」よりご支援をいただき、図書室とコンピュータルームを増築することができました。
まだ、図書やコンピュータを置くことはできていませんが、子どもたちにとっては夢のような出来事のようです。継続的に支援を募り今年度内には、二つの部屋を本とコンピュータで一杯にしたいと考えています。
このダルマチャクラ・スクールは、プレスクールから高校まで合わせて児童生徒が1500人にまで膨れ上がりました。彼ら彼女たちの多くは、家庭の貧しさから公立の小学校へも通えずに、児童労働で家計を支えなければならない環境にありました。
ぴっぱら国際児童基金として、学費の無料化、奨学金の供与、制服・学用品の支給を継続的に行うことによって、多くの子どもたちが児童労働へ駆り立てられることなく、高校まで卒業することが可能になってきました。卒業生の数はこれまでに1万名を超え、彼ら彼女の中には大学に進学して学校の教師になったり、外資系の企業に就職した子どもたちもいます。現在は地元の大学の医学部へ進んで医師になること目指している卒業生も出てきました。
◆貧困の連鎖を断ち切るために
貧困の連鎖を止めるのは「教育」です。教育を受けることのできない子どもたちは、将来の可能性を奪われてしまうといっても過言ではないでしょう。インドにはまだまだ1千万人を超える子どもたちが教育を受ける機会を保証されず、幼い頃から家計を支えるために児童労働に従事せねばならない、1日2ドル以下で生活する絶対貧困家庭の子どもたちがいます。
「ぴっぱら国際児童基金」では、今後も継続的に子どもたちに教育を受ける機会を提供し、豊かな未来を実現してもらえるよう努めて行きたいと考えています。
私たちはインドから「法施」(教えの布施)という大きな財産をいただいてきました。その恩に報いるためにも、子どもたちに教育の機会を保証し、貧困の連鎖を断ち切れるよう、引き続き多くの方々にご支援をお願いしたいと思います。 多謝合掌
●ご支援のお願い:ダルマチャクラ・スクールへ子どもたちのための本とコンピュータをご寄贈していただく方々を募っております。詳しくは事務局までお問い合わせをください。03--3541−6725(全青協内)