ぴっぱら国際児童基金
「ぴっぱら国際児童基金」は、公益社団法人全日本仏教婦人連盟と全青協が共同で行っている、 インドをはじめとするアジアの子どもたちを支援する活動です。
インドの人口は10億人を超えたといわれています。近年はコンピュータソフト業界を中心に飛躍的な経済成長を遂げ、高所得者層の収入は毎年ほぼ2倍になっています。
しかし一方で、乳幼児死亡率はいまだ高い水準にあり、識字率も50%程度にとどまっています。特に、低所得者層の家庭に生まれた子どもたちは、教育の機会が充分に保障されておらず、大勢の子どもが、家計を支えるために児童労働へ駆り立てられているのです。
このような状況を改善するため、スラムや路上で暮らす子どもたちを対象に、教育・福祉の面で支援プログラムを実施していきます。現在、このような活動に賛同し、子どもたちを応援していただける「チャイルド・サポーター」を募集しています。
また、インドと日本の中学生・高校生を中心に、「ユース交流プログラム」も合わせて実施していく予定です。日本とインドの地で、教育・福祉活動を通じて、私たちと一緒に「慈悲の光」を広げていきませんか。
チャイルド・サポーターとは
月々3,000円の支援金によって、子どもたちが生活する環境全般の改善をサポートしていただきます。サポーターになっていただいた方には、支援が必要な子どもを1人ご紹介いたします。手紙などを通じて子どもと交流し、家族の一人として成長を見守ってください。現地の子どもを訪問するツアーへも参加していただけます。
チャイルド・サポーターになると・・・
- 支援を必要としている子ども(チャイルド)を1人ご紹介します。
- チャイルドの成長記録を年1回お送りします。
- チャイルドが書いた絵や手紙をお送りします。(随時)
- みなさまのはがきや手紙をチャイルドにお届けします。(随時)
- チャイルドを訪問するスタディーツアーにご参加いただけます。
- 現地の様子や支援状況をお知らせするニューズレターをお送りします。
チャイルド・サポーター制度が目指すもの
インドは、近年コンピュータソフト業界を中心に飛躍的な経済成長を遂げています。コンピューター産業のメッカであるアメリカのシリコンバレーなどと、人工衛星を介して情報のやりとりをしているのです。経済成長によって、高所得者層の収入は毎年ほぼ2倍になっています。
ところが、このような華やかな面の裏側で、年間300万人もの子どもが5歳以下で死亡しており、大都市の路上で生活する子どももおよそ50万人に及びます。また、識字率もいまだ60%程度にとどまっています。この識字率の算定基準は、自分の名前が書けるかどうかといったものです。日本や欧米の算定基準を適用した場合には、とても60%に及びません。
なかでも低所得者層の家庭に生まれた子どもたちには、教育の機会が充分に保証されているとは言えず、彼らの多くが必然的に児童労働へと駆り立てられています。子どもたちが働かなければ家族が生計を維持していけない状況があるのです。めざましい経済的発展の中で、富める者はより豊かに、貧しい者はより貧しくなっています。そして、その犠牲となっているのが社会的な弱者である子どもたちなのです。
インドでは、最貧困層の人々が集まるカルカッタをはじめ、全国に1億人以上の学校へ通うことのできない子どもたちがいます。なかにはゴミ拾いなどをしながら生計を立てている子どもたちもいます。また、生まれて間もなく路上に置き去りにされる子どもの数も少なくありません。
私たちは地元で実績のあるNGO(非政府組織)と協力しながら、路上やスラムで暮らす子どもたちを対象に、教育・健康・自立の面で支援プログラムを実施して行きます。一人でも多くの子どもが健やかな環境の中で育ち、教育を受ける機会を十分に持ち、自立した生活を送ることができるようになることを願って地道な活動を続けていきます。
ロゴマーク
「ぴっぱら国際児童基金」のロゴマークです。
イラストレーターの鴨井猛さんのデザインで、「ぴっぱら」の樹(菩提樹)の葉と、子どもの象がモチーフです。
象は子どもたちを、ぴっぱらの葉は愛・慈悲の象徴です。
大きく力強い象をモチーフに、子どもたちがたくましく育っていくことを願い、慈悲の心で包み応援していくことを表現しています。
よくあるご質問
Q1 チャイルドへの手紙や葉書の書き方は?
手紙の長さは便箋1枚程度でお願いします。皆さまご自身のことや ご家族のことなど身近な話題が適当です。日本の風景写真や絵画などの絵はがきも喜ばれます。日本語または英語でお書き下さい。
チャイルドへの手紙やハガキは、日本国内で英語に翻訳してから、 現地の協力NGO事務所で、子どもたちが日常使っている言葉(ヒンディー語やベンガリー語など)に翻訳します。日本からのオリジ ナルに翻訳文を添えてチャイルドに手渡します。
※定型封筒の場合は郵便切手90円分を同封して事務局までお送り下さい。
Q2 手紙やハガキをいつごろ書いたら良いのですか?
時期に限定はありませんが、季節の節目などにお書きいただくのが 一般的でしょう。また、ディワリー(11月下旬頃)や、ホーリー(2月上旬頃)といったインドの大祭の時期に送るのも良いかもしれません。ディワリーはインドのクリスマスのようなもので、ホーリーはお正月のようなものです。
Q3 手紙やハガキは絶対に書かなくてはいけないのですか?
絶対に書かなければならないということはありません。皆さまそれぞれの可能な範囲の中で、お書きいただければ結構です。
Q4 チャイルドからの連絡はあるのでしょうか?
年に1~2回、チャイルドからカードや絵が届きます。現地NGO事務所から英文で直接皆さまのお手元に届くこともありますので、翻訳が必要な場合は事務局までご連絡下さい。
Q5 チャイルドへプレゼントを贈ることはできますか?
可能ですが、金額的には500円程度を上限にして下さい。文房具 やハンカチなど、現地でも手に入りやすい品物をお選び下さい。時計や電卓などの精密機械や高級品は、関税がかかる場合がありますのでご遠慮下さい。チャイルドの生活環境に合った品物が適当でしょう。
Q6 チャイルドに会いに行くことはできますか?
年に1回訪問ツアーを企画します。実施時期の4~5カ月前にはご案内をさせていただきます。サポーターご本人だけでなく、ご家族やご友人の方をお誘いいただいても結構です。
Q7 チャイルドの支援は何歳まで行えば良いのですか?
チャイルドが18歳になるまで支援を続けていただきたいと思います。支援するチャイルドが一般社会の中で自立した生活を営めるよ うになるまでを基本としています。
ただし、何らかの事情により、チャイルドが継続的に就学不可能となった場合や、支援地域でのプロジェクトが終了した場合には、他のチャイルドを支援していただくことになりますので、あらかじめご了承下さい。
Q8 途中で支援を中止することはできますか?
できます。中止をお決めになりましたら早めにご連絡下さい。ご連絡をいただきしだい、支援していただける他のチャイルド・サポーターをお探しし、継続してチャイルドの支援をいたします。
Q9 チャイルドの支援金のほかに寄付をしたい場合には?
郵便局または銀行から下記口座あてにお振り込みください。また、日本財団及び特定非営利活動法人CANPANセンターにより運営されているCANPANプロジェクトのサイトを利用して、Web上からも送金いただけます(詳細はこちら)。振り込み用紙をご入用の方は事務局までご連絡ください。
郵便局から | 00160-4-45288 |
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口座名義人 | ぴっぱら国際児童基金 |
Q10 チャイルドの成長記録はいつごろ送られてきますか?
インドの新学期にあたる5月から7月ごろにお送りする予定です。ただし、地域によっては年度変わりの月が異なりますので、その他の時期になることもあります。 ※成長記録の送付は2004年からになります。
活動報告
- 2017.04.09
- 17年目を迎えた「ぴっぱら国際児童基金」の活動 一人でも多くの子どもに教育の機会を!
- ◆国際ボランティア年にちなんで 全青協が日仏婦と共に「ぴっぱら国際児童基金」を2001年に設立してから早17年が経ちます。2001年は国連加盟国が満場一致で採択した「国際ボランティア年」でした。世界...
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- 2014.04.09
- パンを待つ子どもたち―インド・サールナートに生きる―
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