海外こども支援

2015.11.19

すべての子どもの幸福に向けて----国連大使への要請を実施

「持続可能な開発目標・SDGs」(Sustainable Development Goals)というものをご存知ですか?2015-11sdgs.JPG
 これは、2000年に国連で採択された「ミレニアム開発目標・MDGs」に続き、2016年からの15年間に取り組むべき世界の開発目標です。その内容は、「貧困の撲滅」「質の高い教育」「男女平等」「環境保全」「平和と正義」の実現など、計17項目を骨子としています。
 これまでのMDGsは、発展途上国の開発を目的として策定されたものでした。9月に開催された国連サミットでのSDGs採決に先立ち、全青協では国連日本代表部の南博大使に面会し、SDGsが発展途上国だけではなく、日本を含む先進諸国を対象とした目標とする要請を行いました。具体的な骨子は次の通りです。
①「子ども及び母子家庭等の貧困問題の解決に取り組むこと」 ② 「子どもに対する体罰を含めたあらゆる暴力を禁止すること」 ③「 子どもにとって最大の暴力である戦争を引き起こさせないこと」
 また、面会の中では、子どもや若者を巡る国内の現状について、次のような説明を行いました。
「日本国内において6人に一人の子どもが貧困状態におかれている」「10代後半から30代までの子どもや若者の死亡原因の1位が自殺である」「ひきこもりと呼ばれる子どもや若者がおよそ100万人存在する」「東北の被災地における母子家庭の生活水準が極度に低い」他。
 南大使は一つひとつにうなずき、メモを取りながら「要望の実現に努力したい」と応えてくれました。
 政府には、世界の子どもや若者に目を向けると同時に、国内の現状をしっかりと認識し、現実の行動計画に結びつけてもらいたいと願っています。
 全青協も「すべての子どもの幸福」を実現するために、着実に活動を進めて行きたいと思います。

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