寺子屋ふぁみりあ
2011.01.20
ひきこもり状態にある方の理解と対応
2011年最初の「ふぁみりあ」は、台東区精神障害者地域生活支援センターあさがおの齊藤潤子先生のご講演 「ひきこもり状態にある方の理解と対応」でした。
ひきこもり状態にある方には、さまざまな病理性や障害性を持った方がいらっしゃいます。
例えば、身体障害、発達障害(知的障害、広汎性発達障害など)、精神障害(うつ病、統合失調症、神経症、人格障害など)といった形に大別されます。そして、ひきこもり状態の理解と対応は、それらの障害によって異なり、きめの細かい対応が必要とされます。
例えば、神経症圏、軽度知的障害、広汎性発達障害、人格障害、内因性精神病圏など によって、対応はそれぞれ異なってくるわけです。 薬物療法が有効な方、精神科リハビリテーションが適切な方、強力な環境調整が不可欠な方、安心してひきこもれる環境を整備してあげれば十分な方などなど...。
引きこもり状態にある人は、どのような人もいずれは社会からの支援を受けながら再教育され、相対的に家族が手を引いていく方向は同じです。 フリースペースは導入部としては良いのですが、人によっては、次のステップのケースワークをしてくれる所が良かったりもします。
また、見立てを良くしていくためには、小さい頃を良く知っている知人や親戚、 学校の先生に聞いてみるのも一つの方法です。一人で抱え込まず、各種相談所や精神科医に聞いたり、親以外の支援者につなげていくことが大切です。
今回は支援に携わる側にとっても、適切な対応方法は大変勉強になりました。齊藤先生、ありがとうございました。