寺子屋ふぁみりあ

2018.05.10

こころ安らかに一日を過ごすために

 昨年5月から月一回のペースで開催してきた「2017年度 寺子屋ふぁみりあ」も、3月で今年度最終回です。

 3月1日、「こころ安らかに一日を過ごすために」と銘打ち、お坊さんたち(本願寺&全青協スタッフ)と語る会&懇親会を、築地本願寺聞法ホールで開催しました。会の初めは、阿弥陀様に向かってお勤めです。重誓偈を一同、大きな声でお唱えしました。

  

1.法話抄録 浄土真宗本願寺派常教寺住職 藤本真教師

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先日閉幕した平昌オリンピックで、メダルを取ったアスリートたちのコメントに、世代間のギャップを感じました。

仏教を切り開いたお釈迦様は二千五百年くらい前の方で、浄土真宗を開いた親鸞聖人が活躍されたのは鎌倉時代ですが、お経を読んでいると、当時と現在で悩んでいることは、世代が変わっても余り変わらないように思います。けれどもその悩みに少しでも向き合い、乗り越えようとする営みこそが、人間の成長なのかもしれません。

 
2.ワークショップ「スムーズな対人関係を築くための対人関係入門 ~コミュニケーション上手になるために~」抄録 浄土宗真行院 飯島聡子師(臨床仏教師)

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 対人関係がうまくいかないと、ストレスがたまります。すると不健康な心の状態になり、その状態で人と接すると、対人関係が歪んできます。これがループしていくと、自尊心が傷ついたり自己肯定感が下がって、ひどくなると心が病んできます。

 対人関係のストレスは、役割期待のズレが生んでいます。ズレを作らないためには、ズレを埋めるための共通理解、すなわち確認をすること。それでもズレが生じてしまったら、その人でもできる現実的なものに役割期待を下げ、コミュニケーションが取れないようならツールを変えていきます。後はできるだけ言葉で伝え、勝手に納得しないことです。さらに自分のコミュニケーションを振り返り、悪いクセは直しましょう。

 自己肯定感が高まる、対人との本当のつながり方のポイントです。相手を決めつけない。ありのままを、まずは受け入れる。決めつける前に話を聴く。相手を変えようとしない。「私」を主語にした会話を心がける。誰かに優しくすることで、自分も元気になる。「~するべき」はやめて、「~したい」で動くと、良い環境が生まれる。相手との本当のつながりを作るには、嫌われないように自分を作るのではなくて、ありのままの自分でつながる。

 ワークショップの後は、休憩を兼ねてお茶を飲みながらお坊さんたちと語り合い、休憩後は飯島師をファシリテーターに、グループトークを行いました。

 そして最終回恒例の、修了証授与式です。阿弥陀様の前で全青協理事の神仁より、出席者お一人お一人に修了証(参加証)が手渡されました。

 語る会終了後は別室にて、年度末の懇親会を開催しました。

『こうありたい』と声をあげること 自己治療としてのひきこもり行動と、そのケアについて
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